遺伝子コラム

遺伝子スイッチ?(最新の遺伝子解析)

理化学研究所では遺伝子スイッチの百科事典を完成したと情報がありました。

遺伝子スイッチ?

遺伝子にスイッチがあるの?と疑問に思った方も多いと思います。何か症状、疾患の遺伝子が有るか無いかが分かるとします、それは電気のスイッチに例えると電気スイッチの盤が有るのか無いのかが確認されただけです。

そのスイッチを『ON』にするか『OFF』にするのかは、以前より環境因子(エピジェネティックス)が大きいとされてきました。環境因子とは食べ物、空気、タバコ、放射線、運動、それによる肥満など様々です。

しかし、遺伝子を様々な角度から解析して行くと遺伝子ごとの関連性が見えてくるところが有ります。

例えば、ある方のA病に関連する遺伝子変異がa,b,cとあったとします。肥満の遺伝子変異を解析して行くとその遺伝子変異がd,e,f,j,aと認められました。

するとこの方は、A病に関して肥満遺伝子aと関連があるため、A病を制御するものは肥満と遺伝子的に関係があると解釈できます。

これが今まさのこれが最新の遺伝子検査解析です。

しかし、まだそれを読み解くバイオインフォマティシャン、ヘルスインフォマティシャンは日本国内にはほとんどいませんし、そのチームは日本にはほとんどいません。

遺伝子が有る無しから、表に現れるもの(痩せ、肥満など)との関連がわかれば100%の制御率では有りませんが、やらないよりやる方が制御の可能性は高いです。『OFF』にしてしまう場合も有れば『ON』にしてしまう場合も有ります。

これが分かると自分自身を知る世界がまた変わります。

1年たつと遺伝子解析技術は、違うステージに上がります。皆さん注意してください。

<注意>

*今回の遺伝子変異に使われている技術は『SNPs』です。先日もコラムで書いたように遺伝子変異には様々なパターンがあるのです。その中の1つです。

 

 

Posted by Helical Link