遺伝子コラム

遺伝子検査?

ここのところ急に電車の中づり広告やテレビの情報番組から「遺伝子検査」や「遺伝子診断」といった用語を目にしたり耳にしたりする機会が増えたように感じませんか。

でも、ここでちょっとたちどまってください。よく目や耳にするこの「遺伝子検査」や「遺伝子診断」といった用語、いったいなにを意味しているのでしょう、そして正しい用語の使い方なのでしょうか。

ヒトゲノム全塩基配列解読以降、遺伝子をとりまく世界は急速に変わりつつあります。

本来はヒトより採取した検体の遺伝子に関する検査を総称して遺伝子関連検査と呼ばれます。
そしてこの遺伝子関連検査は①遺伝学的検査、②体細胞遺伝子検査、③病原体遺伝子検査の3つに分類されているのです。

これらの用語には厳密には大きな違いが存在し、データを読むうえでも非常に重要なものなのですが、いましきりと雑誌などで取り上げられている「遺伝子検査」という用語ではこの3つがいっしょくたに使用されている印象があります。

これらの違いをしっかりと押さえて、せっかく受けた診断を自分できちんと消化できるようになりましょう。

次回のコラムではこの3つの違いについてお話します。

Posted by Helical Link